避雷設備について

いわゆる「避雷針(Lightning Rod)」は、1753年アメリカのベンジャミン・フランクリンによって発明されました。
その後、雷現象に関する研究が世界的に進展し、蓄積されたデータを基に国際基準や規格が整備され、幾度の変遷を経て現在では「雷保護設備(Lightning Protection System)」という名称で呼ばれています。
わが国では日本工業規格(JIS)に技術基準が定められており、建築基準法上では高さ20mを超える建築物や工作物に、消防法上では指定数量の10倍以上の危険物を取り扱う製造所、貯蔵所、取扱所に対して設置義務があります。

雷保護設備は、雷撃を捕捉するための「受雷部」、そこから雷電流を安全に接地極へ導くための「引下げ導線」、最終的に雷電流を大地に放流するための「接地極」の3つで構成されます。決して雷の発生を抑制するというわけではなく、雷撃を受けても大丈夫な部位とその通り道を用意してあげるのです。

ただし、この雷保護設備に雷撃があった場合でも、周囲の電位が上昇し、発生した雷サージ電流が建物内部の電気設備などを損傷させてしまうことがあります。そこで、電気設備及びその他のあらゆる設備の接地を共通化して接地での電位差を無くし、雷サージ電流を生じさせないようにしますが、これを「等電位化」と呼びます。最新のJIS規格ではこの等電位化を特に重視しており、以前の規格とは考え方も大きく変わってきています。

雷保護設備について

主な事業

避雷設備 設計・施工

  • 避雷設備 設計・施工
  • 仮画像

近年のJIS規格の改正を受け、避雷設備は雷災害からの保護効果の向上が図られるとともに高度化しています。それに伴い、当社ではJIS規格に基づいた最適で、顧客のニーズに即した避雷設備を提供できる設計部門を全国に配置しています。また、避雷設備専門企業として、さまざまな建築様式に対応できる知識と技術を有した工事部門を全国24の支店・営業所に配置し、質の高い施工を提供できる体制を構築しています。

避雷設備機器 製造・販売

  • 避雷設備 設計・施工
  • 仮画像

当社は建築基準法およびJIS A4201に基づく避雷設備機器の専門メーカーとして、専属工場において徹底した品質管理と安定供給を実現しています。数ある避雷設備機器のなかでも、特にアースにおいては接地極銅板の生産量は年間2万枚を超え、国内最大手となっています。また、販売網として全国に24の支店・営業所を設けることにより、顧客ニーズへのきめ細かな対応と商品の即納体制を構築しています。